番外編 『ねずさんのふたりごと 第17話 曲解される百人一首~恋の歌ではありません!~CGSねずさん』 uTYUBU

いやー、解りました! ”日本人の教養として百人一首は身につけるべきもの”との意識はあっても、どうにもこうにもつまらない。私の出身高校では冬休みの宿題に百人一首の暗記が出なかったもので、格好良くそらんじることも出来ない。子育てしていて、”子ども…

美しさへの昇華 『その先の道に消える』 中村文則(朝日新聞出版)

極めたものは美しい。内村航平の躍動も羽生結弦の銀盤の舞も、美女を縛る緊縛の技も変わるまい。観る者の性の嗜好を伴えば、果てしない高みに人を誘うに違いない。面白い世界を覗いた。 それにしても、縄の世界が江戸時代の日本から生まれたものだったとは、…

私も思い出した 『坂の途中の家』角田光代 (朝日出版社)

私も思い出した。世の中の仕組みの大事なことがいつの間にか決められていたことを。 理紗子は、6週間後の刑事裁判の裁判員候補に選ばれたとの通知を手にする。2歳十ヶ月の娘を抱える自分が選ばれることはなかろうと、高をくくって出向くが、予想に反して(補…

小顔がカッコイイ! 『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』 更科 功 (NHK出版新書)

小顔がカッコイイ! 美の基準は時代と共に移り変わるものです。人々が貧しい時代は豊満さが憧れとなり、飽食の時代には細い身体が賞賛されます。もちろん、多様性が声高に叫ばれる今の時代、好みは様々、”たで食う虫も好き好き”です。 その中にあっても、”顔が…

番外編 中国指定座席占拠横行のYuoTube

さすが、中国はすごいですね。列車で他人の指定席を占拠して、移動を命じる車掌にどかじと必死で抵抗する女性の姿は、迫力満点でした。一緒に放送が流れたスウェーデン?のホテルの出来事も仰天ものでした。満室で断られた一家がホテルのロビーで夜明かしし…

番外編 千葉父親による小4女児虐待死事件

テレビをザッピングしていて目にした画面。児童虐待死事件での児相の記者会見場面でした。テロップに、”対応した職員”とあり、ひな壇で答えている一人が、当事者であるらしい。「このタイミングで本人が会見?」驚きました。組織の長が会見で矢面に立ち、取…

活字と音符 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸  (幻冬舎)

眠くならないクラシックコンサートは、初めてかもしれない。いつもすぐに眠くなるのに―-―。 本を開いたその時から、私はコンサート会場にいた。流れ出るピアノの音色を聞き漏らさないよう、私の目は必死に活字を追った。ピアニストの指の動きに釘付けになり…

石森章太郎は知っていた? 『バッタを倒しにアフリカへ』(前野 ウルド 浩太郎 光文社新書)

こんなバッタの生態、知ってた? 空を黒く覆い尽し襲い来る謎の群れ。飛び去った後は一片の緑もなく、茫漠たる茶色の大地が果てしなく広がる‥‥。 あなたもきっと聞いたことがあるイナゴの襲来の描写です。 でもこれ、実はイナゴではないのです。これはバッタ…